負債もその人の財産になる

あれは2008年頃のことだったと記憶しています。
その時、FRB議長の発言をきっかけとして、どんどん円高局面が進んで行った頃のことです。
その時、105円の防衛ラインという言葉が盛んに言われていました。
2003年の日銀介入により、この105円ラインが守られたからです。
今度もこの105円のラインは守られるのではないか、誰もがそう思っていたいたんです。
その時、某掲示板でこれは円高が進むと言っていた人がいます。
周りが止めるのも聞かずに、その人はローンのカードを作り借りられるだけお金を借りたんです。
そして、自分が言った通りに、円高を予測した為替トレードをしました。
もちろん、もし当てがはずれれば大きな損失を被ることになります。
しかも、誰もが一様に、日銀砲が炸裂して105円ラインを死守すると信じていたんです。
これはいくらなんでも部の悪い勝負のように思えました。
ところが、こう着状態の相場が何日も続いた後、未明に105円の壁が破られました。
しかも、そのまま続落して行ったではありませんか。
某掲示板ではまさに阿鼻叫喚のような書き込みがされていました。
そのなかみんなから心配のまなざしで見られていたその人は、大きな利益を手に入れたのです。
その大きな利益でカードローンで借りたお金はすぐさま完済し、娘さんとバイクであてどない旅にでると言っていました。
なぜ奥さんは連れて行かないのかと聞いたところ、奥さんとはずっと冷戦状態で為替取引をやっていることも言っていないそうです。
利益が出たことは羽振りが良くなったことで知っているだろうと言っていましたが、奥さんも何も聞かないというのですから夫婦関係もさまざまです。
その後、その人は掲示板でコテハンを名乗ることを辞め、それからどうしたのか消息はまったくわかりません。
大きく儲けたお金で今も為替取引をしているのか、それとも一生分の利益を得たと辞めてしまったのか、どちらにしてもその一部始終を見ていた私たちに、夢と希望を与えてくれたことは間違いありません。
その人が大きく儲けた時、負債もまたその人の財産だというある偉い人の言葉を思い出しました。
常人ではとても真似できないことですが、ここ一発という時にチャンスを逃さないということが大事なのでしょう。
もちろん、私はカードローンで借りても投資をしろと言っているわけではありません。
チャンスを逃さないために、お金を借りられるほどの信用力があることが大切なのだと思います。
人生のなかでここ一番ということは誰にでもあることでしょう。
その時にそのチャンスを逃さないように、日頃信用力を養っておくことは大切かもしれません。
お金を貸してもらいたいと思っても、いつも利用していなければすぐに多額のお金を利用できるわけではないでしょう。
お金を簡単に借りることができたのは、その人にそれだけの器量があったからだと思います。
勝負をするかしないかはその人次第ですが、私も信用力だけはここ一番の時のために磨いておこうと思います。